13:00起床。

私は今、半分不眠症になって来ている様で、昨晩もベッドに0時に入るも全く眠れませんでした。
暗闇の中で時計の秒針だけが聴こえる状態がしばらく続き、それに耐えられなくなった私は目は閉じたまま突拍子もない考え事をし始めました。


「現実世界における弱点のない存在とは、何か?」


私の中の思考の1つが、悟空はじゃあ禁止なのか、と思いました。私自身はヤミラミも禁止かぁ、と思っていました。
私の中で数多くの私が様々な意見を出し合って(実際には声ではなく思考が飛び交う)会議を始めます。
「赤ワインとニンニクが好きな人じゃないか?」
「方向音痴でも何も無いところで転んでも頭悪くても、それ全てが可愛い要素に変わる人じゃないだろうか?」
様々な思考が飛び交う中、1つの私から意外な単語が口にされました。
ニートだ!」
NEET? にーと? あの、社会の輪に入ることを半分放棄して自己嫌悪になりながらも廃人生活しかできなくなっている童貞の駄目オタク?
私の中の私達がざわめきました。その時、先ほどの私から言葉が付け加えられました。
ニート妻子持ちの。


確かに…それは弱点が見当たらない! 完璧な答えだ…!


また再び私達がざわめいている中、満足する答えを得た私は目を開きました。
ついさっき横にある目覚ましを手に取り、昼の1時だと確認しました。
もう、学校に行っても間に合いません。本当にありがとうございました。